目次
イヤイヤ期までの仕上げ磨きのポイント
・歯が生え始めたら
・しっかり前歯が生えてきたタイミングでは
・歯が全部生え揃ったら
・パパママ必見!イヤイヤ期の仕上げ磨き対策
・歯磨き時の注意点
・まとめ
イヤイヤ期までの仕上げ磨きのポイント
こんにちは。
南武線「稲田堤駅」徒歩1分の歯医者・歯科「ししどファミリー歯科稲田堤駅前」院長の中村です。
前回は仕上げ磨きの重要性についてご説明しましたが、今回はその具体的なポイントに焦点を当てたいと思います。
どのような道具を使い、どのように磨くのが最適なのか、そして最適なタイミングはいつなのか。
これらの疑問に答えるコラムをお届けします。
まずは、歯が生え始める時期のブラッシングのポイントからご紹介しましょう!
歯が生え始めたら
前歯が生え始めた際には、細いブラシ部分を持つタフトブラシを使用し、優しく磨くことが大切です。柔らかい毛で、毛先が山型になっているタイプを選ぶと、より効果的です。
また、歯ブラシがうまく口の中に入らなかったり、噛んでしまい上手く磨けないこともあるでしょう。そのような場合は、毛の小さな突起がついた指サックや、指にガーゼを巻いて歯を磨く、拭く方法も良いでしょう。
しっかり前歯が生えてきたタイミングでは
上唇をめくると、唇から歯茎にかけて伸びるスジ(上唇小帯)が見えます。
上唇小帯の大きさは子供によって異なり、大きなものは歯の間を通過することがあります。これを高位付着と言います。大きな上唇小帯は、大人の歯が生える際に障害となり、歯に隙間が生じる可能性があります。
一方で、上唇小帯がほとんどない子供もいます。歯ブラシが上唇小帯に触れると痛みを感じ、「歯ブラシ=痛い」という印象を持ち、歯磨きを嫌がることがあります。
上唇小帯が小さい子供は、歯ブラシを横にして磨いても痛くないことが多いですが、大きい場合は縦にして磨くことで痛みを避けることができます。
前歯を磨く時は、唇を軽く持ち上げて、力を入れずに細かく動かし、一本一本丁寧に磨きましょう。柔らかい毛の小さなヘッドの歯ブラシが適しています。
歯が全部生え揃ったら
奥歯が生えてくると、食べ物の選択肢が広がりますが、歯と歯の間にスペースがないと、食べかすが挟まりやすくなります。歯ブラシだけでのケアが不十分な場合は、フロスを使って歯の間の清掃を心がけましょう。
生え始めの奥歯には、タフトブラシを使い、細かい動きでしっかり磨くことが重要です。前歯は主に唇側(上顎側)を磨きますが、奥歯は外側、内側、そして噛む面も入念に磨く必要があります。特に、溝を丁寧に磨くことが重要です。
2歳頃になれば、子供にも歯磨きをさせてみると良いでしょう。鏡を見ながら磨くと、より興味を持ちやすいです。ただし、子供が自分で磨く時は、目を離さないでください。転倒による怪我のリスクがあります。
小さなヘッドで毛がしっかりした歯ブラシやタフトブラシ、フロスの使用が推奨されます。子供が自分で磨く際は、柔らかいネック部分の歯ブラシが適しています。柔らかい歯ブラシを使用しても、磨いている間は注意を払い、歩きながらの使用は避けてください。
パパママ必見!イヤイヤ期の仕上げ磨き対策
歯ブラシを噛んでしまう
お子さんが歯磨きの際に歯ブラシを噛むことは珍しくありません。これは、歯磨きが苦手で噛んでいるだけではなく、口を開けていることに疲れてしまうからかもしれません。大人でさえ、長時間口を開けていると疲れるものです。
そういう時は、試しに割りばしや使い古した歯ブラシの柄にテープを巻き、その上にガーゼを巻いて前歯で軽く噛ませてみるといいでしょう。何かを噛むことで口を開けやすくなります。また、歯ブラシを舌で押し返す時は、ガーゼを巻いたもので舌を軽く抑えつつ歯磨きをすると、より磨きやすくなるでしょう。
歯磨きに時間をかけられない
特にイヤイヤ期の子供にとって、寝る前に歯をしっかり磨くのは難しい場合があります。そんな時は、上の歯は夜に、下の歯は朝に磨くなど、歯磨きを2回に分けて行い、1日を通じて全体をケアする工夫をしましょう。1回あたりの時間を短くすることで、子供の負担を軽減できます。
子供が動き回って磨き残しが心配な場合は、磨く順番を決めるのも一つの良い方法です。これは大人が歯を磨く時にも有効ですが、毎回同じ順番で磨き始めることで、ルーティン化し、すべての歯を均等に磨くことができます。特に、奥歯の噛み合わせの面を忘れずに磨くことが重要です。磨く順番を紙に書いて壁に貼ると、確認しながら進めることができるので、おすすめです。子供が自分で磨く時にも役立ちます。
歯磨き中の注意点
お子さんの歯磨きをする際は、頭を膝の上に置くと良いでしょう。もし動いてしまったら、脚で頭を挟むと安定しますし、磨きやすくなります。この方法は、お子さんの口の中をしっかり見ることができ、安全に歯磨きをするためにも役立ちます。もし可能であれば、ヘッドライトを使うとさらに良いでしょう。お子さんが急に動いてしまい、歯ブラシで口を傷つけないように、頭をしっかり固定することが大切です。
いかがでしたか?イヤイヤ期の子供の歯磨きのコツをご紹介しましたが、これらは一般的なアドバイスに過ぎません。お子さんの歯の生え具合や歯磨き時の舌の動きは個々に異なるため、歯科医院ではそれぞれのお子さんに適した歯磨き方法を提案しています。歯磨きに関するご質問やお口の成長に関するご不安があれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。お悩みを一人で抱えず、専門家のアドバイスをご利用いただければと思います。
お子様の歯のことでお悩みがあったり、歯並びの治療をより詳しく知りたい方は、ししどファミリー歯科にてご相談・ご来院をお待ちしております。
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