目次
銀歯を保険診療で白くする?!審美歯科と一般歯科どちらがいいの?
‐銀歯は保険診療で白くできるのか?
‐銀歯を白くするために
・保険診療
・CAD/CAM冠・CAD/CAMインレー
・コンポジットレジン
・硬質レジン前装冠
・ピーク冠
・自由診療
・ジルコニア
・e‐max
・オールセラミック
・メタルボンド
‐審美歯科と一般歯科のどちらに行けばいいのか?
‐それぞれにかかる費用
・保険診療
・自由診療
‐治療期間の目安
‐白い歯に交換する際のポイントや注意事項
・耐久性が低くなる可能性
・素材による変色や劣化のリスク
・自由診療では費用が高額に
‐まとめ
銀歯を保険診療で白くする?!審美歯科と一般歯科どちらがいいの?

こんにちは。
南武線「稲田堤駅」より徒歩1分の歯医者・歯科『ししどファミリー歯科稲田堤駅前』歯科医師の愛須です。
例えば、過去に歯科治療を受けた際に入れた銀歯が気になり、白い歯に変えたいと思いつつも、費用が心配で踏み出せないという方は多いかもしれません。
銀歯を白くする場合、どれくらいの費用がかかるのか、また保険が適用されるのかが気になるところですよね。
今回は銀歯を白くする方法やその費用の目安、さらに保険が適用される条件について詳しく解説します。
また、審美歯科と一般歯科の違いがわからない方のために、それぞれの特徴も説明し、受診の参考にしていただければと思います。
さらに、保険診療と自由診療の違いについて、その素材や費用、話題のセラミックやジルコニアについても詳しくお伝えしていきます!
銀歯は保険診療で白くできるのか?

銀歯の詰め物や被せ物を白くしたい場合、費用を抑えるために保険適用での治療を検討する方も多いでしょう。
以前は保険診療では前歯以外の詰め物や被せ物は銀歯が主流でした。
しかし、最近では保険制度の改定や歯科技術・素材の進化により、保険診療でも白い歯を選べるようになっています。
ただし、メリットだけでなくデメリットもあるため、その点についても解説します。
銀歯を白くするために

銀歯の部分を白くするには、自由診療で行うか保険診療で行うかにより材質が異なります。
以下で説明します。
保険診療
CAD/CAM冠・CAD/CAMインレー
CAD/CAM技術では、患者の歯型データをコンピュータに入力し、ハイブリッドセラミックのブロックを削り出して歯を作成します。これにより、歯科技工士の手作業ではなくコンピュータによる製作が可能になり、費用を抑えつつ自然な色や形の白い歯を得ることができます。また、金属を使用しないため、金属アレルギーの心配もありません。
CAD/CAM冠は、通常一番奥の歯以外には保険適用となりますが、6番目の歯については上下の7番目の歯が全て残っている場合にのみ適用されます。このような細かいルールがあります。そしてさらに、金属アレルギーがある場合、診断書があれば6番目と7番目の歯にも保険適用が可能です。CAD/CAMインレーの場合、基本的に前から4番目と5番目の歯が保険適用範囲ですが、6番目の歯については7番目の歯が上下揃っていることが条件です。こちらも金属アレルギーがある場合、診断書を提出すれば6番目と7番目の歯も保険適用になります。
デメリットとしては、セラミックや銀歯に比べて強度がやや劣る点が挙げられます。割れやすかったり、脱落しやすかったりする可能性があります。
コンポジットレジン
ココンポジットレジンは、樹脂にセラミック粒子を混ぜ込んだ白いプラスチック素材で、自然な歯に近い色を再現できるのが特徴です。治療前は柔らかい半固形の状態ですが、光を当てると硬化し、直接歯に詰めて固められるため、型取りが不要で通院回数が少なくて済む、また、費用が抑えられる点も患者さんにとってのメリットです。
ただし、コンポジットレジンは長期間使うと変色することがあり、強度も銀歯やセラミックに比べて低いので、軽度の虫歯治療など狭い範囲での使用が一般的です。
硬質レジン前装冠
硬質レジン前装冠は、金属フレームにレジンを貼り付けたもので、内側に金属を使用することで強度を保ちながら、見た目を自然な歯に近づけることができます。保険診療では上下前歯6本にのみ適用されるため、奥歯に使用する際は自費診療となる点に注意が必要です。
デメリットとしては、表面のレジンが経年変化で変色するリスクがあるため、見た目のピークは装着時となってしまいます。
さらに、金属アレルギーのリスクもある点に留意が必要です。
ピーク冠
こちらは保険適用で最新の素材です!PEEKは「ポリエーテルエーテルケトン」の略称で、高強度のプラスチック(レジン)素材です。白い詰め物・被せ物に分類されますが、アイボリー色のため天然歯と比べると目立ちやすい特徴があります(銀よりは目立たないがデメリット?)。ただし、セラミックを含まないため柔軟性があり、たわみやすく破損しにくい利点があります。また、2023年12月から保険適用となったばかりで臨床期間が短く、臨床予後はまだわかっていません。
続いて自由診療の材質です。
自由診療
ジルコニア
ジルコニアは非常に強度が高く、「人工ダイヤモンド」とも呼ばれる素材です。そのため、奥歯のような力がかかる部位や、噛み合わせが重要な部分に適しており、さらに天然歯に近い見た目を再現できるため、審美性にも優れています。
しかし、その強度の高さから、もし噛み合わせの反対側が天然歯の場合、歯を傷つけてしまう可能性があるというデメリットもあります。
ししどファミリー歯科稲田堤駅前では、SHTやレイヤリングといった技術を用いて、院内技工士が患者様のニーズや色、希望に合わせて丁寧に作成しています。
e‐max
こちらも非常におすすめです。e-maxは強化ガラスセラミック素材で、透明感があり、審美性に優れているのが特徴です。特に前歯など見た目が重要な箇所によく使用されます。また、天然歯に近い強度を持ち、噛み合わせの歯へのダメージの心配もほぼありません。審美性と機能性を兼ね備えた素材として、多くの支持を集めています。
オールセラミック
オールセラミックは、全てセラミック素材で作られた詰め物や被せ物です。陶器に似た素材なので、白く透明感があり、天然の歯に非常に近い見た目を再現できます。そのため、特に見た目が重視される前歯に多く使われます。
ただし、強度が比較的低いため、強い力が加わると割れたり欠けたりするリスクがあるのがデメリットです。
メタルボンド
メタルボンドは、金属フレームにセラミックを焼き付けた被せ物で、歴史のある治療法です。内側の金属フレームが高い強度を保ちながら、外側のセラミックが自然で美しい仕上がりを再現しており、審美性と耐久性を兼ね備えた人気の方法です。
ただし、金属を使っているため、金属アレルギーのリスクや、長期間の使用による歯茎の黒ずみがデメリットになることがあります。
このように、治療法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。患者さんの状態や希望に応じて、最適な治療法を選ぶことが大切です。特に保険適用の範囲は、歯の位置やアレルギーの有無によって変わるため、詳細をきちんと確認して治療を進めることが重要です。
審美歯科と一般歯科のどちらに行けばいいのか?

保険診療
保険診療で3割負担の場合、銀歯を白くする費用の目安は以下の通りです。
CAD/CAM冠:6,000円程度
コンポジットレジン:1,500円程度
CAD/CAMインレー:5,000円程度
硬質レジン前装冠:5,000円〜8,000円程度
ピーク冠:6,000円程度
このように、保険適用で銀歯を白くする場合、多くのケースで1万円以内で治療できます。
ただし、保険診療を受ける際には、検査料やクリーニング費用などが別途かかる場合もあるため、詳しくは担当の歯医者さんに確認してみてください。
自由診療
自由診療の場合、詰め物か被せ物か、また地域や医院によって差があるため一概には言えませんが、今回は被せ物を想定した目安は以下の通りです。
e-max:8万〜14万円程度
メタルボンド:8万〜15万円程度
ジルコニア:10万〜18万円程度
オールセラミック:8万〜18万円程度
自費診療の費用は歯科医院ごとに異なりますので、詳しくは直接歯医者さんに確認しましょう。
治療期間の目安
治療期間や回数は使用する材質や歯の状態によって異なりますので、参考となる時間をご紹介します。
コンポジットレジンは型取りが不要なため、ほとんどの場合1日または1回で治療が完了します。
硬質レジン前装冠は治療期間の目安が半月〜2ヶ月程度で、通院回数は2〜4回ほど必要です。
CAD/CAM冠やCAD/CAMインレーの場合、治療期間は通常2週間以内で、通院は2回程度で済みます。
自由診療のセラミック治療では、1本につき約2〜3週間かかるのが一般的です。ただし、噛み合わせや口腔内との調和を考慮すると、さらに時間がかかる場合もあります。
忙しい方は短期間で治療を終えたいとお考えかもしれませんが、それぞれの治療法のメリット・デメリットを理解した上で、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
ししどファミリー歯科では、一回の治療時間を少し長めに設定することで患者様の負担を軽減し、回数や期間をできるだけ短縮できるプランや治療法をご提案しています。
くわしくはまた別のページでご説明しております。
白い歯に交換する際のポイントや注意事項

耐久性が低くなる可能性
日本の保険診療で使用される銀歯は、見た目にはやや劣るものの、強度と耐久性に優れ、割れたり欠けたりしにくい素材です。
ただし、銀歯を白い素材に変える場合、選ぶ材料によっては破損のリスクが高まることがあります。特に咬む力が強くかかる部分に使う素材は慎重に選ぶ必要があります。治療を進める際には、耐久性を考慮し、担当の歯医者さんとしっかり相談して適切な素材を選ぶことが大切です。
素材による変色や劣化のリスク
歯が白くなるのは見た目にも聞こえにも良いですが、デメリットも存在します。例えば、レジンを使用した補綴物は経年劣化により変色する可能性があります。特に、コーヒー、紅茶、ワイン、カレーなど濃い色素を含む飲食物の影響で、時間とともに黄ばみが目立つことがあります。そのため、こうした食事を摂る際には、食後にしっかり歯磨きやうがいを行い、セルフケアを徹底して着色を防ぐことが大切です。
自由診療では費用が高額になる
保険診療は費用負担を軽減できますが、自費診療では全額自己負担となるため、費用が高額になりがちです。これが大きな課題となります。
自費診療で使用される素材や技術は、審美性や耐久性に優れているものが多い反面、費用も高くなります。治療を決める前に、複数の歯科医院で見積もりを取り、費用や治療内容を比較することをおすすめします。また、クリニックによっては補償制度がある場合もあるので、担当の歯医者に確認してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
銀歯を白くする際に保険が適用されるか、自費診療で使用される材質や費用について解説しました。
2024年現在、ほとんどの歯で保険適用の白い詰め物や被せ物を選ぶことが可能です。保険診療で使用できる素材には制限がありますが、低コストで白い歯に変えられる点が魅力です。選ぶ際の参考になれば幸いです。
見た目にこだわる方には、オールセラミックやジルコニアなど、審美性に優れた素材がおすすめです。
これらは自費診療となり費用は高額ですが、より自然で美しい仕上がりが期待できます。
銀歯を白い歯に変えることで自信がつき、毎日鏡を見るのが楽しくなり、笑顔も増えることでしょう。
当院では、カウンセリングや説明の時間を大切にしており、リラックスできるゆとりのある時間を設けています。患者様が治療内容をしっかり理解し、納得した上で治療を受けられるよう心がけています。
セラミック、ジルコニア、オールセラミック治療について詳しく知りたい方は、ししどファミリー歯科までお気軽にご相談・ご来院ください。
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