目次
ジルコニアとセラミックについて
・ジルコニアとは?
・ジルコニアのメリット
・ジルコニアのデメリット
・セラミックとは?
・セラミックのメリット
1高い審美性
2歯ぐきの変色防止
3金属アレルギーのリスクがない
4虫歯の再発リスクが低い
・セラミックのデメリット
1高額な費用
2割れやすい
3健康な歯を削る必要性
・セラミックとジルコニアの違い
⁻審美性の違い
⁻強度の違い
⁻費用の違い
・セラミックが適している方
・ジルコニアが適している方
ジルコニアとセラミック
こんにちは。
南武線「稲田堤駅」より徒歩1分の歯医者・歯科『ししどファミリー歯科稲田堤駅前』歯科医師の愛須です。
上記の写真の患者様は、ものがうまく噛めないということで当院を受診されました。
約10年経過を追っています。
時間や費用をかけて多くの治療を行ってきましたが、特にメインとなる治療は矯正、インプラント、ジルコニア治療でした。
今回は、よくいただく「セラミックとジルコニアは何が違うの?どちらが良いの?そもそもどう違うの?」という質問についてお答えします。
今回は、セラミックとジルコニアの違いを比較し、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。
セラミック治療でお悩みの方や既に治療を受けられた方にも参考にしていただければ幸いです。
ジルコニアについて解説します。
ジルコニアは「人工ダイヤモンド」として知られることが多く、その理由の一つは「非常に高い硬度」にあります。歯科治療では、詰め物や被せ物が割れたり削れたりすることがありますが、ジルコニアは耐久性と強度に優れており、このようなトラブルが起こりにくいです。噛み合わせが強い方や歯ぎしり・食いしばりをする方でも、ジルコニアが割れるリスクは非常に低いとされています。
ただし、オールジルコニア(ジルコニアのみで構成された材料)は、後述するセラミックと比べて透明度が低い点がデメリットです。そのため、審美的な要求が高い前歯部の治療では、ジルコニアとセラミックを組み合わせたジルコニアセラミッククラウンが選ばれることが多いです。審美性が重要な場合、オールジルコニアよりもセラミックを使用した治療が適しているといえます。
ここで、ジルコニアのメリットとデメリットをまとめます。
ジルコニアのメリット
硬度と強度が高く、長期間使用しても耐久性があります。噛み合わせや歯ぎしりが強い方にもぴったりです。
ジルコニアのデメリット
審美性が低い点では、オールセラミックと比べて色調や透明感が劣る場合があります。また、硬すぎるために対合歯の摩耗が懸念されることもあります。ジルコニアを選ぶ際には、強度と審美性のバランスを考慮し、患者様のニーズに合った適切な材料を選ぶことが大切です。
セラミックとは?
セラミックはその名の通りセラミックであり、ジルコニアもセラミックの一種ですが、性質が異なります。
歯科治療では詰め物や被せ物の材料として広く使われており、陶器と同じ素材を基に作られています。天然歯に近い透明感や色調を再現できる点が特徴で、虫歯治療だけでなく、金属で治療した部分の置き換えや、歯並びや形状の改善、変色した歯の修復にも効果的な治療法です。
セラミックのメリット
1高い審美性
セラミックの最大の魅力は、その美しさです。天然歯に非常に近い色合いや透明感を備え、周囲の歯と自然に調和します。そのため、治療した部分が目立たず、美しい仕上がりが期待できます。これ以上のものは、現在の歯科業界では見つかりません。
2歯ぐきの変色防止
金属の詰め物や被せ物は、長期間の使用で金属イオンが溶け出し、歯茎が黒ずむことがあります。しかし、オールセラミックは金属を一切含まないため、歯茎が変色する心配がありません。
3金属アレルギーのリスクがない
セラミックは金属を含まないため、金属アレルギーのある患者にも安心して使用できます。生体親和性が高く、身体への刺激が少ないため、長期間にわたり安全に利用できるのが特徴です。
4虫歯の再発リスクが低い
金属の詰め物や被せ物は、歯との密着が不十分で、使用中に接合部分に隙間ができることがあります。この隙間に歯垢や歯石が溜まり、二次虫歯のリスクが高まります。一方、セラミックは歯との接着性が高く、隙間ができにくいため、虫歯の再発リスクを減らせます。さらに、セラミックの表面は滑らかで汚れが付きにくく、予防効果も期待できます。
セラミックのデメリット
1高額な費用
セラミックはほとんどの場合、保険が適用されないため、費用が高くなることが一般的です。保険が適用される金属製の治療法と比べると、患者の負担が大きくなります。
2割れやすい
セラミックは陶器素材なので、衝撃に対して割れやすい特徴があります。日常生活で割れることは少ないものの、歯ぎしりや食いしばりをする方ではリスクが高まります。特に、就寝時の無意識な歯ぎしりによってセラミックが損傷することがあり、そのリスクを減らすためにナイトガードの使用が推奨されることがあります。
3健康なはを削る必要性
セラミックはある程度の厚みがないと壊れやすいため、治療の際には健康な歯を多く削る必要があるという欠点があります。その結果、歯を削ることで歯の寿命が短くなる可能性があるため、治療を選ぶ際には十分な説明を受けて慎重に判断することが大切です。
セラミックとジルコニアの違い
‐審美性の違い
セラミックとジルコニアはどちらも審美性が高い素材ですが、セラミックは透明感がより優れており、自然な見た目を実現しやすいです。一方、ジルコニアも天然歯に近い色や透明感を持っていますが、審美性ではセラミックに若干劣ると言われています。
‐強度の違い
ジルコニアは強度の面でセラミックを大きく上回っています。セラミックは割れやすい性質があり、破損すると再治療が必要になり、余分な時間や費用がかかります。一方、ジルコニアは非常に硬く割れにくいため、特に奥歯の治療や歯ぎしり・食いしばりがある方に最適です。
‐費用の違い
セラミックとジルコニアはどちらも保険適用外のため、費用が高くなります。費用差はそれほど大きくありませんが、ジルコニアの方が少し安い傾向があります。実際の価格はクリニックによって異なるので、かかりつけの歯医者に相談してみると良いでしょう。
セラミックが適している方
・前歯の治療を希望する方
・美しい見た目を優先したい方
・歯を長持ちさせたい方
セラミックは透明感が高く、天然歯のような自然な色合いを再現できるため、特に前歯の治療に適しています。割れやすいという弱点はありますが、見た目を重視する方には理想的な選択肢といえるでしょう。
ジルコニアが適している方
・奥歯の治療を希望する方
・歯ぎしりや食いしばりの癖がある方
・スポーツなどで歯に強い衝撃が加わる機会が多い方
ジルコニアは非常に高い強度を持ち、顔に強い衝撃が加わっても割れる心配がほとんどありません。また、割れたり欠けたりすることが非常に少ないため、奥歯の治療や歯ぎしり・食いしばりの癖がある方にも適しています。ししどファミリー歯科では、咬合の安定を考慮し、ボトックスを併用することもあります。
いかがでしたでしょうか。
ししどファミリー歯科では、患者様の不安や痛みを取り除けるよう様々な工夫をして治療を提供しています。
また、当院ではカウンセリングや説明の時間を重視しており、ゆったりした時間を設け、患者様が治療の内容を十分に理解し、納得した上で治療に進むことができるように努めています。
セラミック・ジルコニア・オールセラミック治療をより詳しく知りたい方は、ししどファミリー歯科にてご相談・ご来院をお待ちしております。
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