目次
噛み合わせは変わるもの?
1.歯を失った後、治療をせずに放置するとどうなる?
2. 噛み合わせ不良を防ぐために
・ブリッジ
・入れ歯
・インプラント
3. 歯の移動が起こった場合
①両隣の歯が傾いてくる
②隣の歯が倒れこんでスペースが狭くなる
③上下のスペース不足
4. 咀嚼効率とは?
5. まとめ
噛み合わせは変わるもの?
こんにちは。
南武線「稲田堤駅」より徒歩1分の歯医者・歯科『ししどファミリー歯科稲田堤駅前』歯科医師の愛須です。
今回は噛み合わせの変化についてお話ししていきます。
遺伝的な要因や成長過程での変が大きく関与するのはもちろんですが、正常な噛み合わせも、歯を失った後に治を行わず長期間置すると噛み合わせ不良が生じることがあるのをご存じでしょうか。
今回は、どのよう状況でそれが起こるの、またのように防ぐことができるのかといった対策について詳しく説していきます。
歯を失った後、治療をせずに放置するとどうなる?
歯は互いに支え合うことで安定し、噛む力を均等に分散さています。しかし、一本でも歯を失いスペースができると、残りの歯がその空間を埋めようと移動してしまいます。例えば、上の図のように、上の歯が下に下がる(挺出)や、隣の歯が抜けた部分に傾き倒れ込む(傾斜)ことが生じます。
この歯の移動は々に進行するため、最初は気づかないかもしれませんが、時間が経つにつれ歯が大きく傾き、隙間が狭くなります。失った歯の両隣だけでなく、噛み合っていた反対側の歯にも悪影響を及ぼし、噛み合わせ全体がれてしまうのです。
そのため、歯を失った後に適切な治療を行わず放置すると、徐々に噛み合わせが悪化し、最終的には日常生活に支障をきたすほどの問題に進行する可能性があります。また、この変化はゆっくり進むため、自覚症状が少なく、食事も問題なくできてしまうことが多く気づいた時には大きな噛み合わせの問題に発展していたというケースがしばしば見られます。
噛み合わせ不良を防ぐために
歯を失った後は、迅速に切な補綴治療を受けることがに重要です。補治療には、主に以下の3つの代表的な方法が挙げられます。
ブリッジとは、失った歯の両側にある健康なを削り、支台(支えとなる歯)と上で、その間にダミーの歯(ポンティックと呼ばれます)を作り、接着する治療方法です。例えば1本のを失った場合には、3本分の被物を一体型で製作し、接着剤(セメント)で固定します。
入れ歯は、床(しょう)とばれるピンク色の盤の上に人工の歯を配置した装置です。部分歯の欠損から多数歯の欠損の場合まで対応可能で、残存している歯に金属製バネ(クラスプ)をかけて装着することが一般的です。
・インプラント
インプントは、歯を失った部分の骨にチタン製のネジを埋め込み、その上にアバットメントという土台を設置し、人工歯を固定する治療法です。隣接する歯を削るブリッジや、異物を装着する入れ歯と比較すると、より自然で、天然歯に近い咀嚼力を得られる点が特徴です。
歯の移動が起こった場合
歯を失った状態では良いことはありません。
歯を失った状態を長期間放置すると、以下のような問題が発生します。
①両隣の歯が傾いてくる
時間が経つにつれて、隣接する歯は徐々に傾いてきます。これを傾斜と呼びます。ブリッジ治療を行うには、削る歯の並行性が非常に重要であり、傾いた歯は通常よりも大きく削る必要があります。その結果、便宜上神経を除去しなければならいリスクが高まることがあります。
②隣の歯が倒れこんでスペースが狭くなる
隣の歯傾いてスペースが狭くなると、インプント手術や義歯の装着が困難になる場合があります。その結果、将来的な治療の難易度が上がってしまうことがあります。
③上下のスペース不足
歯を失うと、その反対側の歯が空いたスペースを埋めるために挺出することがあります。その結果、上下の噛み合わせのスペース(クリアランス)が減少し、治療が困難になる場合があります。
これらの問題を改善するには、。移動した歯を部分矯正で元の位置に戻すことが有効です。矯正治療によって歯の位置を整え、ブリッジ、インプラント、義歯の治療をスムーズに進めることが可能となります。場合によっては、全体的な矯正ではなく、部分的な矯正で対応できることもあります。
ただし、矯正には最低でも約3ヶ月から1年以上かかる場合があるため、結果として、全体の治療期間が長引く可能性があります。
咀嚼効率とは?
咀嚼効率とは、食べ物をどれだけ効率的に噛み砕けるかを示す指標です。ピーナッツや精米を一定回数噛んだ後、どれだけ細かく砕けたかを測定します。
例えば咀嚼では、親知らずを抜いた後に奥から2番目の歯(第一大臼歯)を失うと、咀嚼効率が約40%低下するとされています。つまり、第一大臼歯は噛む力の大部分を担っていると言えます。
補綴治療をおこなうと、咀嚼効率は以下のように改善します。
天然歯の咀嚼効率を100%とした場合
ブリッジ:60~70%
部分入れ歯:30~40%
総入れ歯:10~20%
インプラント:80~90%
どの補綴治療でも完全に元に戻すことはできませんが、いずれの方法でも咀嚼効率の改善が見込まれます
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実は失った歯をそのまま置すると、深刻な問題が生じることが少なくありません。
歯を失った所を適切に治療することで、噛み合わせの不良、全身の体調不良のリスクを軽減し、噛む力を回復せることが可能です。これにより、日常生活の質(QOL)の向上にも寄与します。
歯の移動は「歯を失った場合」に限らず、虫歯などによって歯冠(表面部分)が屑崩れた際にも発生します。残された歯根が感染源となり痛みや腫れを引き起こす場合があります。さらに、感染が進行すると骨が溶け、インプラント治療が不可能になることもあります。
治療を先延ばしにすると、択肢が限られたり、治療期間が長引く場合があります。どのな状況でもできるだけ早く治療を行うことが重要です。
ししどファミリー歯科では、歯を失ってしまっても、最適な治療プランを提案しています。
また、当院ではカウンセリングや説明の時間を重視しており、ゆったりした時間を設け、患者様が治療の内容を十分に理解し、納得した上で治療に進むことができるように努めています。
噛み合わせの治療でお悩みの方や失った歯のことでお困りの方でより詳しく知りたい方は、ししどファミリー歯科稲田堤駅前にてご相談・ご来院をお待ちしております。
南武線「稲田堤駅」より徒歩1分の歯医者・歯科『ししどファミリー歯科稲田堤駅前』
〒214-0004 川崎市多摩区菅2-2-35ルミエール安田1階
【アクセス】
南武線「稲田堤駅」より徒歩1分
京王線「京王稲田堤駅」より徒歩3分
〒214-0001
神奈川県川崎市多摩区菅 2-2-35 ルミエール安田[地図]
ししどファミリー歯科 稲田堤駅前
TEL:044-543-8215
HP :https://shishido-dental.com/
求人サイト:https://shishido-dentalrecruit.com/